栃木県職種一覧

林業

森林資源を維持し、林業の基盤づくりや県産材の利用促進、しいたけなどの特用林産物生産振興などのほか、貴重な自然環境の保全などの業務を行います。

主な勤務場所

環境森林政策課、自然環境課、林業木材産業課、森林整備課、環境森林事務所、林業センター

スマート林業技術の普及
スマート林業技術の普及
災害復旧に向けた測量
災害復旧に向けた測量

職種紹介パンフレット

※県の窓口での配布はしていません。

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職員インタビュー①

とちぎの森林・林業・自然を未来へつなぐ!

 

環境森林部矢板森林管理事務所 森づくり課

入庁年度

平成23年度

異動経歴

H23~ 県南環境森林事務所環境企画課
H26~ 森林整備課森づくり推進班
H31~ 森林整備課森づくり担当
R2~ 現所属

Q.現在の担当業務を教えてください。

 大雨などによる山崩れで被災した森林の復旧や、土石流などの災害を未然に防ぐため沢の整備を行う治山事業を担当しています。治山事業では、被災した森林の調査、測量、計画から設計、現場監督と工事完成まで担当します。
 また、工事などのハード対策のほかに防災・減災のためのソフト対策として、小学生を対象に山地災害への備えや災害発生の危険信号などを伝える「小学生山地防災講習会」なども行っています。

Q.これまでにどのような業務を経験しましたか。

 県の仕事は多岐に渡り、同じ林業職でも異動するごとに新しい仕事を担当してきました。最初の県南環境森林事務所では、鳥獣対策や狩猟免許など、次の森林整備課では課内異動もあり、森林保険、手入れの遅れた森林の整備を進める奥山林整備事業、獣や虫による森林被害対策、県営林事業などを経験しました。どの業務でも、出先事務所と本庁間や、市町・森林所有者などの関係者との連絡調整を図ることが重要であると感じました。

Q.やりがいを感じるのはどのようなときですか。または県職員の魅力は何ですか。

 県南環境森林事務所で鳥獣・狩猟免許関係を担当していたときには、地域の生産者や狩猟者の方を対象にした獣害対策などの講習会で説明する機会も多く、その中で「役に立つ話を聞けて良かった」と感謝されたときには、自分の専門知識を生かすことができたのだとやりがいを感じました。また、工事の仕事でも工事完成時や地域の方に喜んでいただけたときには、地域の安心安全につながる重要な仕事なのだとやりがいを感じます。

Q.今までの業務の中で印象に残っていることを教えてください。

 今の所属で初めて担当した工事のことが印象に残っています。工事の設計発注が済んだ状態から引き継いだのですが、山の工事は始まってみないと分からないことも多く図面どおりにいくとは限りません。治山工事の右も左も分からない状態で先輩職員の支援を受けながら完成に辿り着きました。完成した現場を見ながら先輩から「これが自分たちの仕事のやりがいだ。100年先まで残る仕事なんだよ。」と言われ、目先のことだけでない未来へ続く仕事をしているのだとハッとしました。

Q.民間で働く場合と仕事の違いはありますか。

 林業職と一言で言っても、その内容は、自然環境保全や鳥獣対策、森林土木工事、林業経営の支援等多岐に渡ります。自分の専門分野の仕事だけができるわけではありませんが、その分様々な知識・経験を習得することができ、多くの人と関わり支えられ、成長し続けられる仕事だと思います。

Q.仕事を進める上で心掛けていることや大切にしていることは何ですか。

 やはり県は法令を遵守する立場、男女共同参画社会を推進していく立場ということもあり、育児休暇など育児のための制度が整っています。女性だけでなく男性も育児休暇を取得することへの職場の理解も進んできています。
 また最近は、在宅勤務の環境も整ってきているため、子どもの急な発熱の際には在宅勤務を選択するなど多様な働き方が可能になってきています。

Q.仕事以外の生活について教えてください。

 私には小学校低学年と保育園の子供が2人おり、夫も同じ県職員です。毎日の育児や家事はもちろん、急な休みの対応なども、どちらか一方に偏ることなく協力し合っているほか、仕事の忙しい時には、お互いに残業する日を調整したりと、仕事も家庭も両立できるよう日々奮闘しています。

職員インタビュー②(社会人対象試験)

未来へつなぐみどり豊かなとちぎの森林

 

環境森林部森林整備課 森づくり担当

入庁年度

令和5年度

異動経歴

R5~ 現所属

Q.採用試験のハードルはどのように感じましたか。

 勤務と平行しながら、試験勉強に臨むことに対する不安な気持ちはありましたが、第1次試験では専門試験がなく、一般教養試験と論文試験のみであったため、勉強量の面での負担は他の自治体と比較すると少なく感じました。
 第2次試験の口述試験においては、社会人としての仕事に対する考え方や、林業行政における実践的な知識に関する質問事項が主な内容となっており、これまでの経験を生かすことができました。

Q.栃木県職員になろうと思ったきっかけは何ですか。

 前職では県内の林業事業体の職員として、林業の現場において森林の整備業務に携わっていました。
前職の業務では、主に管轄地区の森林と向き合うことがほとんどでしたが、日々の業務を行っていくうちに、県内全域の環境・森林行政に携わっていきたい気持ちが芽生えてきました。県職員というこれまでとは異なる立場ではありましたが、自分自身の目標をより実現することができるのではないかと思い志望しました。

Q.現在の担当業務を教えてください。また、職場の雰囲気について教えてください。

 森林の中でも、より県民に身近な存在である里山林に関する業務を担当しており、地域の過疎化や高齢化等の問題と向き合いながら、「美しい里山」を守り続けていくための整備を進めています。また、緑化活動に関する業務も担当しており、緑化推進のために関係機関と調整しながら、日々の業務に取り組んでいます。
 職場は、同世代の職員が多く、上司も親切で業務上の悩みを相談・確認しやすい、風通しの良い環境です。

Q.民間で働く場合との仕事の違いや、これまでの社会人経験が生きていると感じることについて教えてください。

 民間企業と比較すると、よりチームとして業務に取り組む場面が多いと感じています。
 連携して業務に取り組むことで、チーム内の経験や意見を集約してより質の高い業務を円滑に進めていくことができていると思います。
 林業業界の実情や施策に対する業界の影響・反応について、業界目線での意見を聞かれることが多く、今までの業務経験が生かされると感じています。

Q.県庁に入る前と後でイメージは変わりましたか。または、県職員の魅力は何だと思いますか?

 県職員の魅力は、県内全域の環境・森林行政に携わりながら、多種多様な現場を知ることができることだと思います。また、現場における実情・課題等を踏まえた上で、新たな施策等を検討していくことができることも、自治体業務における大きな魅力の一つだと思います。

Q.仕事でやりがいを感じるときや、今までに印象に残っていることを教えてください。

 担当業務である、里山林整備事業における企画「とちぎ里山塾」での業務が、印象的でした。
県内各所から、企画に対して興味・関心を持った一般の方々が集まり、里山林の整備方法等に関する知識や技術を積極的に学んでいく姿から、県民の森林・林業に対する熱意を感じ取ることができ、里山の更なる活性化に向けたアイデア創出へのヒントとなりました。
また、参加者が充実した表情で企画に臨む姿に、こちらも嬉しい気持ちになりました。

Q.県職員の福利厚生は充実していると思いますか?

 有給休暇の積極的な取得を職場として推奨し、メリハリのある働き方をすることで効率アップを図る環境が整えられていると思います。また、「子の看護休暇」制度をはじめとした特別休暇も設けられており、状況に応じた休暇を取得することができるなど、充実した体制が構築されていると感じています。

Q.社会人対象採用試験の受験者へのメッセージをお願いします。

 社会人としての経験が、どこまで生かせるのか不安な気持ちで入庁しましたが、周囲の人たちのサポートで、そんな不安も払拭できると思います。
 心配せずに、前向きな気持ちで栃木県のために共に働きましょう。

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