
栃木県職種一覧
保健師
地域のニーズに応じた健康相談、健康教育、各種指導等を企画立案し、実施します。県民の心と身体の健康を守る仕事です。
主な勤務場所
保健福祉課、医療政策課、健康増進課、感染症対策課、健康福祉センター、衛生福祉大学校
職員インタビュー
県民の心と身体の健康を守る仕事です

保健福祉部 県東健康福祉センター 地域保健部 健康支援課
入庁年度
平成22年度
異動経歴
H22~ 栃木健康福祉センター保健衛生課
H25~ 安足健康福祉センター健康対策課
H28~ 医療政策課看護職員育成担当
H31~ 安足健康福祉センター健康支援課
R6~ 現所属
Q.現在の担当業務を教えてください。また、職場の雰囲気について教えてください。
主に、母子保健や精神保健福祉に関する業務を担当しています。面接や家庭訪問等による個別相談のほか、母子保健業務では、乳幼児二次健康診査や研修、会議の開催を担当しています。これらの事業を通して、こどもの発育発達に悩む保護者や心の問題を抱えるこどもとその保護者が、必要なサポートを得て、健やかに生活できる地域を目指しています。職場は、明るい雰囲気で子育てにも理解があり、働きやすいと感じています。

Q.これまでにどのような業務を経験しましたか。
健康福祉センターでは、難病患者等の在宅療養支援、喫煙対策等の健康づくり、精神障害者が住みやすい地域づくりに関する業務を経験しました。このほか、令和元年東日本台風の際には家庭訪問による健康調査、コロナ禍では疫学調査を経験しました。また、医療政策課では、県や市町等の保健に携わる職員を対象とした研修の企画運営を経験しました。
Q.やりがいを感じるのはどのようなときですか。または県職員の魅力は何ですか。
支援開始当初、保健師が関わることを拒否していた精神障害を抱える方が、継続的に家庭訪問を実施する中で、少しずつ心を開き始めて、自身のこれまでの人生や現在の困ごとなどについて話をしてくれるようになりました。保健師は、家庭訪問で県民の生活の場に入って支援を実施できることが強みであり、魅力だと思います。
Q.今までの業務の中で印象に残っていることを教えてください。
筋萎縮性側索硬化症の患者さんの人工呼吸器装着に際して、意思決定の過程に携わったことです。延命の選択に直結する難しい判断の場面であり、ほかの支援者と連携し、患者さんに対して意思決定に必要な情報を提供しながら、本人の揺れ動く気持ちに寄り添えるよう努めました。患者さんからの手紙に書かれた「ありがとう」は、現在の私の原動力です。
Q.民間で働く場合と仕事の違いはありますか。

行政保健師には異動があり、精神・母子保健、感染症・難病対策、健康づくりなど幅広い分野の業務を経験します。また、配属先によって地域性が異なり、保健師として成長し続けられると思います。個別支援等から把握される地域の健康課題について、施策化することが可能で、県民の心身の健康を守る地域づくりに寄与することができます。
Q.仕事を進める上で心掛けていることや大切にしていることは何ですか。
個別支援では、当事者の立場や思い、考えを丁寧に聞き、理解を深め、当事者の目線で物事を考えることを大切にしています。当事者にとって、心地良いお節介を提供できる保健師を目指しています。また、より良い支援のために、決して1人で問題を抱えずに、同僚や上司、地域の様々な支援機関と協働するよう心掛けています。
Q.仕事以外の生活について教えてください。
趣味は旅行です。これまでに47都道府県制覇、本州四端踏破をしました。鉄道好きの夫の影響を受け、こどもが生まれてからは、旅先でこどもと一緒にローカル線に乗ったり、写真を撮ったりすることが楽しみになっています。
Q.県職員を目指している方へのメッセージをお願いします。
県庁では、様々な職種の職員との関わりを通して、保健師としての視野を広げることができます。また、休暇を含め、柔軟な働き方に対応した制度があり、ワーク・ライフ・バランスを確保しやすいです。皆さまと一緒に働けることを楽しみにしています。
職員インタビュー②(社会人対象試験)
地域に暮らす皆さまの健康を守ります。

保健福祉部 安足健康福祉センター 健康対策課
入庁年度
令和6年度
Q.採用試験のハードルはどのように感じましたか。
専門知識を問われる試験の内容は、論文試験と口述試験であり、これまでに培った知識や経験をアピールすることができました。基礎能力検査に対しては、問題集を買って少しずつ勉強をしました。問題の形式に慣れたことで、本番では落ち着いて解くことができました。

Q.栃木県職員になろうと思ったきっかけは何ですか。
私は、看護師として経験を積んできましたが、いずれは保健師として人々の生活に近いところで働きたいと思っていました。しかしながら、保健師の採用には年齢制限を設けている自治体が多く、叶わずにいました。そうした中、4年前から夫の仕事の都合により栃木県で暮らすようになり、県庁で保健師の社会人採用が開始されたのを知って、チャレンジしました。
Q.現在の担当業務を教えてください。また、職場の雰囲気を教えてください。

現在、341疾病ある指定難病に関する業務を行っています。難病に係る医療費助成制度の申請受付や地域で暮らす難病患者の個別支援、患者家族会のサポートなどを担当しています。初めての仕事ばかりですが、先輩職員や上司からアドバイスを受けながら対応しています。私が配属された課の担当業務は、このほか栄養や感染症予防など多岐に渡りますが、お互いに助け合って仕事をしています。
Q.民間で働く場合との仕事の違いや、これまでの社会人経験が生きていると感じることについて教えてください。
現在担当している業務では、県民の皆さまと直接接することが多く、これまでの社会人経験が大いに生かされていると感じています。行政の仕事は、住民サービスの一つであり、まさに全体の奉仕者として、その地に暮らす住民を対象とする点が民間とは大きく異なります。日々の業務においても、行政保健師の立場から、住民の健康を守るために何ができるかを考えながら働いています。
Q.県庁に入る前と後でイメージは変わりましたか。または、県職員の魅力は何だと思いますか?
行政の仕事は法令に基づいているため、個人の裁量はほとんどないのかと思っていました。しかし、その中でも企画・提案ができたりと、「意外と柔軟なのだな」という印象を受けました。また、公務員には定期的に異動がありますが、異動があることで県内各地域の特性に触れられます。現場で県民と触れあう仕事から、本庁において政策立案にかかわる仕事があるなど、仕事の幅があるのが県の仕事の魅力だと思います。
Q.仕事でやりがいを感じるときや、今までに印象に残っていることを教えてください。
看護師として働いていたときは、患者個人に対応していましたが、保健師の仕事は住民の健康の保持・増進のために、個別事例に対応するだけでなく、地域全体を看るところにやりがいを感じます。一つ一つの事例に対応する場合にも、地域という視点を持つことで、その地域の課題を見いだし、健康問題を予防する事業につなげることができます。そういう仕事ができる保健師になれるよう、日々研鑽中です。
Q.県職員の福利厚生は充実していると思いますか?
時差出勤として、勤務パターンが選べたり、子育て中の職員は看護休暇や時短勤務ができるなど、家族の状況に合わせて勤務する環境が整っており、多くの職員が利用しています。また、通勤に際して高速道路や新幹線を利用する場合、条件を満たせば一定額の手当が支給されるので、勤務地が遠方でも通勤の負担は軽減されます。

Q.社会人対象採用試験の受験者へのメッセージをお願いします。
これまでの経験を生かしながらも、新しいことを学べ、充実した日々を送っています。皆さまと一緒に働けることを楽しみにしています。
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